訪問看護師とは、その名の通り訪問看護を行う看護職を指します。高齢者比率のますます上昇している日本社会では病院まで自分の足で赴くことの出来ない人が増えており、自宅まで出向いてケアを行う訪問看護師の需要は増加しています。
訪問看護師の需要増加は法制度とも関わりが深いものです。1970年代、高齢化社会の訪れとともに各自治体や病院が訪問看護を行うようになりました。決定的なのが1991年の老人保健法の改正で、この改正により老人訪問看護制度が創設されました。2000年には介護保険制度に基づく訪問看護が始まり、訪問看護師の存在は必要不可欠となっています。
訪問看護師の行う仕事に類似するものに訪問介護がありますが、訪問看護は看護師や医師の資格を持った人にしか出来ない医療行為を行うという点が決定的な違いです。しかしながら医療機器・設備の整わない訪問先での医療行為の難しさは現状でも課題となっています。
各自治体には訪問看護師の窓口として訪問看護ステーションが設けられ、訪問看護師は連絡を受け、介護先へと赴きます。訪問看護ステーションは全国に5700存在し、群馬県内にも5つの訪問看護ステーションがあります。訪問看護ステーションは常に人材が不足している現状であり、24時間体制が取れない訪問看護ステーションも少なくありません。
訪問看護師の専門分野には知識・技術を極め、実践・指導・相談を行う認定看護師という資格者が存在します。現状は全国で訪問看護分野の認定看護師は35名で、17分野で存在する認定看護師の中でも一番少ない数字となっています。群馬県においても訪問看護の認定看護師はわずか2人となっており、訪問看護師の育成に寄与する認定看護師の増加も、課題の一つです。
参考文献・参考サイト
【参考サイト】
・フリー百科事典「Wikipedia」
・社団法人群馬県看護協会 HP
・日本看護協会 HP |